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2/11(火・祝)~4/12(日) 文様をよむ ~宮廷装束・時代衣装における季節の彩り~

桜、鶴亀、扇、七宝、物語の風景。きものを華やかに装飾する文様には、季節を彩る、格式を表す、教養を示す、縁起を担ぐ、祝福するなど、様々な意味や願い、祈りも込められています。
江戸時代、公家の女性の衣装には、古来の格調ある伝統的な有識文様の宮廷装束に加えて、大柄で写実的な草花を全体に配した文様の小袖がみられるようになり、明治以降も受け継がれていきました。
武家の女性の衣装は、主に綸子地に刺繍などの技巧を駆使して、四季の草花による花束や扇などを散らし、立涌、七宝繋などの有識風のモチーフを全体に配した文様や、風景模様の中に象徴的なモチーフを加えて文芸的な内容を示した御所解文様などが好まれるようになります。
伝統的な様式を守りながら、文様を通して格式や知性、教養を表現しました。
一方、町方の女性は、より新しい技法や様式を用いた新たな流行を求めたため、多様なデザイン展開を見せました。
自由な文様表現を可能にした友禅染の誕生、幕府の奢侈禁止令の影響で縞や小紋が好まれるなど、時代とともに文様も変化していきます。
本企画展では、皇族妃が着用した小袿などの宮廷装束、江戸時代に武家や町方の女性が身に着けた打掛・小袖・花嫁装束などの時代衣装を展示し、それぞれを彩る文様に込められた意味や思いを読み解きます。
時代を超えて伝えられてきた貴重な作品を通して、様々な意味や思いが込められた文様が生み出す多彩な表現をお楽しみください。
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、小倉城庭園企画展「文様をよむ~宮廷装束・時代衣装における季節の彩り~」関連イベント「担当学芸員による展示解説」は中止とさせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしく申し上げます。
会 期 | 令和2年2月11日(火・祝)~4月12日(日) |
開館時間 | ◎2月~3月…9時~17時 |
入場料 | ◎一般350円、中高生200円、小学生100円 ◎2施設共通入場券(小倉城庭園、小倉城) ◎3施設共通入場券(小倉城、小倉城庭園、松本清張記念館) |
主 催 | 北九州市立小倉城庭園 |
協 力 | 青梅きもの博物館 |

青梅きもの博物館所蔵

青梅きもの博物館所蔵

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