庭園文化講座「小笠原流礼法講座」の夏休み企画として、小中学生とその保護者を対象に2日間連続での講座を開催。
武家の講座内容として、挨拶や歩き方、立ち方、座り方、物の受け渡し、ドアの開け方など毎日に必要な基本的な動作を学びます。
【小笠原礼法と小倉城庭園】
北九州市立小倉城庭園は、小笠原氏の別邸であった下屋敷(御遊所)跡を復元した大名の庭園と典型的な江戸時代の武家の書院を再現し、それに茶室や展示棟を備えた文化施設です。
小倉城を築いた細川氏のあとを継ぎ234年にわたって城主をつとめた小笠原家は、徳川幕府の有力な大名でした。同時に全国の小笠原一族の総領家でもあり「小笠原流礼法」の宗家として知られる旗本の小笠原家もその一族です。礼法は「思いやりの心」と「もてなしの心」を大切にする日本の伝統的な文化のひとつです。
小倉城庭園は、その心とともに礼法の歴史などを紹介し、礼法を中心にした伝統的な生活文化を後世に伝えていくための日本で唯一のユニークな施設です。
この小笠原流礼法は武家の式法とされ、礼法、弓術(弓道)、弓馬術(流鏑馬)を教授するものであり、礼法はその内の1つとなっています。立ち姿勢や座った姿勢、お辞儀、襖の開け方といった基本の動作から、人生の通過儀礼の祝い、袴着、元服などの式法までも伝授しています。